一般社団法人 関西臨床動作学研究会
臨床動作法は人の動作という視点から、「こころだけ」や「からだだけ」にとどまらず、健やかな人の営みをはぐくむ心理援助法であり、当研究会顧問でもある九州大学名誉教授 故成瀬悟策博士が提唱した日本オリジナルの画期的なアプローチとして知られています。
児童生徒の心の健康育成、精神科臨床から皮膚科・歯科臨床、育児から認知症老人介護、肢体不自由者の心理リハビリテイションからスポーツ選手のメンタルマネジメントなどと、多岐の分野で成果を上げています。またトラウマ回復支援のセラピーとして児童虐待・DV被害など深刻な事態への有効性も示されています。
また、高齢者の介護・認知症予防、脳卒中後の片麻痺等での取り組みも実績を積み重ね、実践されています。
言葉での理解を越えて「実現する」ことへと心理臨床を直に結びつける臨床動作法は、これまでの心理臨床のフィールドを超え世界各国での実践も積み重ねられています。その背景にある臨床動作学と具体的な手法を学ぶ機会を提供して平成15(2003)年以来、四半世紀を目指して継続しております。
継続研修、短期研修に加え、Zoom Webinar等企画しています。是非、この機会に臨床動作法に触れ、その可能性を学んでいただきたいと考えております。
本研究会は、保健医療・福祉・教育・司法犯罪・産業労働分野で心の健康に携わる方、公認心理師、臨床心理士をはじめ、これらの分野を学ぶ学生の方、対人援助職にある方への研修機会の提供をしております。
関西臨床動作学研究会 会 長 宮脇宏司(ふぉりせ心理ストレス相談室)
代表理事 大石敏朗(心理教育相談室 そふぃあ・らぼ)
※ 2025年3月7日に法人登記を完了しました。 法人番号:8130005017309
我々の考える臨床動作法とは
「からだ」の動きを通して「こころ」の在り方を見つめる
-臨床動作法による自己変容のプロセス-
臨床動作法とは何か
臨床動作法は、1968年頃に始まった「動作訓練」を基盤とし、1970年代半ばから心身の不調に応える心理支援(心理療法)へと発展してきた日本独自の心理アプローチです。一般的な身体トレーニングやリハビリテーションとは異なり、成瀬悟策博士の「動作とは、こころの活動である」という洞察に基づいています。
私たちは、強いストレスや心理的困難に直面すると、身体が過剰に緊張したり思うように動かなくなったりします。臨床動作法では、この「身体の動かしにくさ(動作の不自由)」を、その人の「生きにくさ(こころの不自由)」の表れとして捉え、心身一元的な現象として扱います。
臨床動作法の核となる「 意図 ― 努力 ― 身体運動 」
臨床動作法の中心概念は、動作のプロセスを「 意図 ― 努力 ― 身体運動 」、換言すると「 こころ ― わざ ― からだ 」の連続した流れとして理解することにあります。
- 意図: 「こう動かそう」「こうありたい」という主体的な願い、意志の構え。
- 努力: 意図を実現するために、注意・意志・身体といった持てるリソースを適切に注ぐプロセス。
- 身体運動: 意図と努力の結果として、目に見える形で現れる動き。
不調を抱えるとき、多くの場合はこの「努力」の仕方が過剰であったり、不適切であったりして、「意図」と「身体運動」とが乖離します。臨床動作法では、援助者(セラピスト)との対話と協働作業を通して、「今ここで、この瞬間に持てる力をいかに最適に注ぐか」という「最適な努力」の仕方を再学習していきます。
「実感」と「手応え」を伴う体験的アプローチ
言葉だけで自分を変えようとすることは、時に困難を極めます。しかし、臨床動作法では「身体」という逃れようのない物理的リアリティを媒体とします。
「硬かった肩がふっと緩んだ」「すっきりした」「足の裏が地面にしっかり着いている」といった身体的実感(身体意識)は、クライエントにとって疑いようのない体験的真実です。この「自分の意志と努力でコントロールできた」「変わった」という確かな手応えが積み重なることで、頑なになっていた「こころ」の構えがほぐれ、自己コントロール感や自己肯定感、そしてしなやかなレジリエンス(回復力)がはぐくまれていきます。
関西臨床動作学研究会の使命
私たち(一社)関西臨床動作学研究会は、この成瀬悟策博士の理論と技法を正しく継承し、教育、福祉、医療、矯正、スポーツ、産業、災害支援、さらには変化する社会環境(オンライン支援)に対応しながら、「今、目の前で苦しんでいる人」に寄り添うことを目的としています。
- 専門性の追求: 動作の背後にある動作者の内面に深く働きかけるため、高度な観察眼(見立てる力)と援助技術の研鑽に尽力する。
- 安全と倫理: 身体に直接関わる技法だからこそ、動作者の安全を最優先し、高い倫理観に基づいた支援を徹底する。
- 地域への貢献: 関西を拠点に、多職種が連携し、時代やニーズに応じた多様な形で、臨床動作法を必要とするすべての人がその恩恵を受けられる場を提供する。
動作とは、その人がその人らしく生きるための活動そのものです。
私たちは、臨床動作法というアプローチを通じて、一人ひとりが自分の心身を適切に調整し、健やかな自己を再構築していくプロセスを共に歩み続けます。
2026.07.22修正(文章責任:大石敏朗)
事業内容
【研修事業】
◆ 継続研修 5月~3月 10回 各3時間 基礎クラス・実践クラス
◆ オンライン研修 5月~2月 10回 各2時間 応用クラス
◆ 短期研修 京都WS 4月 基礎入門・実践体験 2日間12時間
ふぉりせプログラム短期研修 年10回 各6時間 テーマ研修
◆ 海外WS カンボジア シェムリアップ 8月・12月
【派遣事業】
◆ 研修講師派遣
小・中・高等学校への教育講演(ストレスマネジメント他)
企業等へのセルフケア研修、産業カウンセリング研修
【コンサル・SV事業】
◆ コンサルテーション・スーパーバイズ・スーパービジョン契約
個別のケース(スクールカウンセラー・産業カウンセラー等)
組織のケース(学校・事業所等)
【社会貢献事業】
◆ 海外ボランティア活動(精神保健福祉分野) 年2回
◆ 国内ボランティア活動(健康動作法・高齢者動作法) 年1回以上
被災地域等希望団体からのご要望の相談も承っております。
【団体への協力事業】
◆ 日本臨床動作学会 AJCD
The Association of Japanese Clinical Dohsalogy
◆ 一般社団法人日本公認心理師の会 JSCPP
Japanese Society of Certified Public Psychologist
◆ 公益社団法人日本公認心理師協会 JACPP
Japanese Association of Certified Public Psychologists
関西臨床動作学研究会URL:https://www.kansai-dohsa.jp/
事務局E-mail:[email protected]
FaceBook page: https://www.facebook.com/KSCD.dohsa
一般社団法人
関西臨床動作学研究会(KSCD)